Stable Diffusionモデルは、高品質な画像生成に利用される強力なモデルの一つです。この記事では、Stable Diffusion Web UIを使って、様々なStable Diffusionモデルを簡単に切り替えて使用する方法を紹介します。Stable Diffusionで画像生成を初めたばかりで、もっと高品質な画像を生成したい人を対象にする記事となっております。本記事の注目の内容は次の通りです。アイキャッチ画像はおまけにつけています。
- Stable Diffusion Web UIへのモデルの入れ方を簡潔に解説!
- 実写系とアニメ系に分けて定番モデルを紹介!
- 初心者がつまずきなポイントも補足!Google Driveで利用する場合など。
モデルにはいくつか種類が存在するので注意
Stable Diffusion関連のモデルにはいくつかの種類があります。誤ったモデルをインストールしてしまうと動作しないので注意が必要です。まずはどのモデルをインストールしたいかを確認しましょう。
- Stable Diffusionモデル(本記事で取り扱うもの)
- LoRA
- LoRAの派生形(LYCORIS)
Stable Diffusionモデル(本記事で取り扱うもの)
Stable Diffusionモデルは、オリジナルデータで再学習させたり、モデルを組み合わせることで、新しいモデルが日々登場しております。いくつかバージョンがあるので注意が必要です。主要なバージョンはv1.5ですが、SDXLも将来的に注目されるかもしれません。
SDXLモデルは高解像度な画像生成に適しており、v1.5に代わるものとして注目されました。しかし、高いPCスペックと時間が必要なため、まだ一般的ではありません。詳細はこちらの記事を参照してください。
LoRA
LoRAはStable Diffusionモデルを補正し、新しい概念を学習させる手法です。これもLoRAモデルと呼ばれます。LoRAについて詳しく知りたい方は、こちら記事を参考にしてください。
LoRAの派生形(LYCORIS)
LoRAの学習方法を変更した派生形モデルも存在しますが、一般的ではないため詳細は割愛します。また、LoCon、LoHa、LoKAなども類似したモデルです。
モデルの入れ方(Stable Diffusionモデル)
Stable Diffusionモデルを使う手順を次のステップに分けて紹介します。
- ステップ 1: モデルを探す(定番モデルとサイト、モデル集の紹介)
- ステップ 2: モデルをダウンロード(CivitaiのUIの解説)
- ステップ 3: モデルを配置(モデルを配置する場所の説明)
- ステップ 4: モデル一覧の更新(Stable Diffusion Web UIでモデルを再度読み込みする方法)
- ステップ 5: モデルの切り替え(Stable Diffusion Web UIでモデルを切り変え方法)
ステップ 1: モデルを探す(定番モデルとサイト、モデル集の紹介)
定番モデル:
まず定番モデルは次の通りです。初心者の方は次のモデルを利用することをお勧めします。これだけ使ってれば十分なくらい高い品質のモデルです。
モデルが公開されているサイト:
モデルが公開されているサイトは次の2つがメジャーです。それ以外のサイトからダウンロードすることは、ほぼありません。また、Hugging Faceも徐々に使われなくなっているので基本的にはCivitaiを利用することになります。
- Civitai(定番サイト、モデル数が多い、検索機能が豊富)
- Hugging Face(生成モデル全般のサイト、キーワード検索のみなのでモデルの検索が難しい)
一覧で確認したい場合:
モデルの調査に関しては本ブログで行っているため気になる方は次の記事も参考にしてみてください。
実写系モデルの一覧
アニメ系モデルの一覧
ステップ 2: モデルをダウンロード(CivitaiのUIの解説)
今回はCivitaiのページでのモデルのダウンロード方法について説明します。基本的にはモデルのダウンロードボタンを押すだけでダウンロードできるのですが、UIや見方について簡単に説明します。
UIには2パターンあるので注意してください。
- パターン1: わかりやすくDonwloadボタンが表示されている場合
- パターン2: DownloadボタンではなくCreateボタンが表示されている場合
パターン1: わかりやすくDonwloadボタンが表示されている場合
- まずは意図したとおりのモデルであるかを確認します。TypeがCHECKPOINT MERGE もしくは CHECKPOINT TRAINEDになっている。Base ModelがSD 1.5になっていることを確認します。
- もし下記のようにDownloadボタンがわかりやすく表示されている場合はDownloadボタンクリックするとモデルがダウンロードされます。代わりにCreateボタンが表示されている場合は次のパターン2を参考にしてください。
パターン2: DownloadボタンではなくCreateボタンが表示されている場合
- まずは意図したとおりのモデルであるかを確認します。TypeがCHECKPOINT MERGE もしくは CHECKPOINT TRAINEDになっている。Base ModelがSD 1.5になっていることを確認します。
- Createというボタンの右にあるダウンロードマークのボタンをクリックします。
- ウィンドが開くのでModel SafeTensorをクリックします。するとモデルがダウンロードされます。まれにckptが表示されるモデルもありますが基本的にはSafeTensorを選びましょう。ckptしかない場合はckptでも動作はするのでckptをダウンロードします。
ステップ 3: モデルを配置(モデルを配置する場所の説明)
Stable Diffusion Web UIがインストールされたフォルダ配下のmodels\Stable-diffusionに配置します。
例: "C:\Users\kindan\stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion\”
Google Driveでインストールする場合の補足:
Google Driveを使用している場合も手順は同様です。ただし、「stable-diffusion-webuiをどこにインストールしたかわからない!」という方はGoogle Driveの検索機能で検索してください。
stable-diffusion-webuiが見つかったらstable-diffusion-webui→models→Stable-diffusionと移動してStable Diffusionモデル(.safetensors)をアップロードしてください。
Google Driveでは、アップロード後に反映に時間がかかることがあるため、1~2分待つことをお勧めします。
ステップ 4: モデル一覧の更新(Stable Diffusion Web UIでモデルを再度読み込みする方法)
これでStable Diffusion Web UIでモデルを利用することができます。ただし、Stable Diffusion Web UIがすでに起動している状態の場合は更新ボタンを押してモデルを再度読み込んでください。
ステップ 5: モデルの切り替え(Stable Diffusion Web UIでモデルを切り変え方法)
Stable Diffusion Web UIの左上のセレクトボックスからモデルの切り替えができます。
美少女を生成するには?
モデルを切り替えるだけで美少女は生成できますが、プロンプトの書き方、LoRAやADetailerなどの技術もしておくことでより意図したとおりの画像を生成することができます。次の記事で一通りのテクニックを解説しているので参考にしてみてください。
FAQ
以下はよくある質問です。
起動してからモデルを入れても良いか?
はい、Stable Diffusion Web UIを起動してからモデルを追加しても問題ありません。その場合はモデルのセレクトボックスの右にある更新ボタンでモデルの一覧を更新してください。
ckptとsafetensorsについて
- ckptは古いモデルの形式であり、通常は使用しません。
- safetensorsはckptを改良したモデルのフォーマットで、モデルの破損チェックやセキュリティ対策が行われています。安全にモデルを利用するための対策が施されています。
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