Stable Diffusionカメラアングル、構図の呪文25種を比較

カメラの上下左右の角度を指定するには様々な呪文(プロンプト)があります。後ろから横から、頭の真上からだったり、目線よりちょっと上、下などカメラアングルに関する呪文(プロンプト)はかなり多いです。それらを一覧でみて比較できる画像の表があれば良いと思って作ってみました。その結果、様々な気付きがあったので記事にしてみました。

カメラアングル、構図の呪文(プロンプト)一覧

今回検証した呪文(プロンプト)は、カメラアングルに何もアングルを指定しないものも含めると25種類の呪文(プロンプト)を比較しました。最初はの6種類は横の角度を調整する呪文(プロンプト)です。残りについてはカメラの上下に関する呪文(プロンプト)となっています。

fullshotなどカメラと人物の距離についてはこちらの記事を参考にしてください。

呪文(プロンプト)説明効き具合
指定しない
from side横から被写体を撮るアングル
half body半身
from behind後ろから被写体を撮るアングル
from back後ろから被写体を撮るアングル(from behindとほぼ同じ)
Dutch angle shotダッチアングルのショット
dramatic angleドラマチックなアングル
top-down view上からの視点
aerial shot空中からのショット
birds-eye-view shot鳥視点ショット
top angle view上からの角度
from above上から被写体を撮るアングル
above shot上からの眺め
high positionハイポジション
3/4 view3/4視点のショット
shoulder-level shot肩の高さのショット
eye-level shot目線のショット
front view正面
straight-on正面から
low positionローポジション
low view下からの眺め
hip level shot腰の高さのショット
knee level shot膝の高さのショット
from below下から被写体を撮るアングル
ground level shot地面の高さのショット

カメラの左右などを調整する呪文(プロンプト)

カメラの左右などを調整する呪文(プロンプト)の一覧です。

from side: 横から被写体を撮るアングルです。真横からのアングルになっていることがわかると思います。

half body: 半身という意味です。カメラに対して横向きという意味で使われることがありますが、あまり効果はなさそうです。なのでfrom sideを使うのが良いです。

from behind: 後ろから被写体を撮るアングルです。基本的には後ろからの構図になりますが被写体の露出度に影響があります。

from back: 後ろから被写体を撮るアングル(from behindとほぼ同じ)です。こちらもほぼfrom behindと同じですが、若干、振り向く可能性が上がる気がします。こちらも露出度に影響が出ることがあります。

Dutch angle shot: ダッチアングルのショットです。上下左右が斜めからのアングルを意図する呪文(プロンプト)になります。半分ぐらいは効いてますが、残り半分はあまり効いてなさそうです。

dramatic angle: ドラマチックなアングルということで使われることがあります。ダッチアングルに近い構図になることがあります。少しポーズに動きがあるような気がします。

カメラの上下を調整する呪文(プロンプト)

top-down view: 上から下へ撮るようなショットです。意図としては真上からのアングルですが、ちょっと上からの構図になっています。

aerial shot: 空中からのショット。上からのアングルです。被写体との距離も少しあります。

birds-eye-view shot: 鳥目線のショットです。aerial shotと同じようなアングルになります。

top angle view: 上からのアングル。上からのアングルになります。若干他の呪文(プロンプト)に比べて効きが弱いので、次に紹介するfrom aboveなどを使うのをおすすめします。

from above: 上から被写体を撮るアングルです。定番の呪文(プロンプト)なだけあって、効果の高い呪文(プロンプト)です。

above shot: 上からの眺め。こちらもfrom above同様に安定して上からのアングルになります。

high position: ハイポジションです。こちらは正面からのアングルになってて、あまり効かない呪文(プロンプト)になっています。

3/4 view: 3/4視点のショットです。わずかに上からのショットになりますが、あまり呪文(プロンプト)の効きは良くないです。

shoulder-level shot: 肩の高さのショットです。肩が見えることが多くなります。構図のアングルもあまり変わってない気がします。

eye-level shot: 目線のショット。カメラの位置が目線と同じになります。

front view: 正面からの眺め。真正面からのアングルになります。

straight-on: 正面。こちらも真正面からのアングルになります。

low position: ローポジション。こちらは下からのポジションになる意図で使っていますが、ほぼ真正面からのアングルになっているのであまり効果はなさそうです。

low view: 下からの眺め。こちらも下からのアングルになる意図で使っていますが、正面からのアングルになっていてほぼ効かないです。

hip level shot: 腰の高さのショット。あまり腰の高さになっていないです。ほぼ正面からのアングルなので、効いてないです。

knee level shot: 膝の高さのショット。こちらも膝の高さのアングルになるのを意図していましたが、膝が映るだけでアングルには影響がないです。

from below: 下から被写体を撮るアングル。下からのアングルで、唯一効いている呪文(プロンプト)です。

ground level shot: 地面の高さのショット。地面の高さからのアングルを期待していましたがほぼ真正面。になってしまいました。

検証に使った呪文(プロンプト)

Prompt: (構図に関する呪文(プロンプト): 2)(8k, RAW photo, best quality, masterpiece:1.2), (realistic, photo-realistic:1.4), (extremely detailed 8k wallpaper), a 20 years old pretty Japanese girl in classroom.school uniform

Negative Prompt:EasyNegative, paintings, sketches, (worst quality:2), (low quality:2), (normal quality:2), low res, normal quality, ((monochrome)), ((grayscale)), skin spots, acnes, skin blemishes, age spot, extra fingers, fewer fingers, strange fingers, bad hand, mole, ((extra legs)), ((extra hands)), bad-hands-5, water mark, watermark, text, signature, logo

下からのアングルで撮影するコツ

下からのアングルを指定する際はアングルの呪文(プロンプト)ではなくシチュエーションで調整するのが良さそうです。階段の上on stairs,on stageなど高い位置に人を立たせることで下からのアングルになります。

a 20 years old pretty Japanese girl standing on school stairsとすることで階段の上に立たせて撮影すると下からのアングルの呪文(プロンプト)が効きます。

(from below: 2)(8k, RAW photo, best quality, masterpiece:1.2), (realistic, photo-realistic:1.4), (extremely detailed 8k wallpaper), a 20 years old pretty Japanese girl standing on school stairs. school uniform

ちなみにアングルを指定しないと

on stairsなど高い位置に立たせる呪文(プロンプト)のみでアングル指定がないとどうなるかを確認してみます。すると正面からのアングルになります。つまりアングル指定も重要ということがわかります。

(8k, RAW photo, best quality, masterpiece:1.2), (realistic, photo-realistic:1.4), (extremely detailed 8k wallpaper), a 20 years old pretty Japanese girl standing on school stairs. school uniform

高い位置+下からのアングルの組み合わせが重要

上記の検証結果も踏まえると下からのアングルで撮影する場合は、アングルの指定だけではなく高い位置の呪文(プロンプト)も重要であることがわかります。

  • on stairs: 階段上
  • on stage, above stage: ステージ上
  • above ladder: はしごの上

高い位置+下からのアングルを徹底比較

構図としてはfrom belowが効きますが、それ以外はあまり効果がないので下からの構図を撮りたい場合はfrom below一択です。

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