ControlNet v1.1.140でimg2img(i2i)画面が改善されて使いやすくなっていたので使い方を解説します。またinpaintも便利になりましたが少しわかりづらい部分があったので調査してみました。
ControlNet img2img(i2i)の使い方
早速ですがi2iでの使い方を紹介します。今回は次のぱくたそで配布されているチアリーダーの画像をControlNet Openposeの参照画像として同じポーズで画像を生成します。
- 1/4img2imgに参照画像をセット
img2imgタブに切り替えてプロンプトとネガティブプロンプトを入力して画像をセットします。ちなみにプロンプトとネガティブプロンプトは次のとおりです。
プロンプト:
(8k, RAW photo, best quality, masterpiece:1.2), (realistic, photo-realistic:1.4), (extremely detailed 8k wallpaper), Japanese woman in stadium, cheerleader
ネガティブプロンプト:
EasyNegative, (worst quality, low quality: 2.0), normal quality, ugly face, unclear eyes, bad mouth, bad anatomy, extra legs, beach, bad anatomy
- 2/4解像度を調整
参照画像の縦横比(アスペクト比)にあうように解像度を調整します。正方形、縦長、横長などおおよそあっていれば問題ないです。後はControlNetのメニューを開きます。
- 3/4ControlNetの設定
ControlNetの設定をします。まずはEnableを選択して、Control Typeを”OpenPose”にします。PreprocessorとModelがセットされますが、お気に入りのものがあればそれに設定を変更します。
- 4/4画像を生成する
あとは画像を生成すると特徴抽出が行われてControlNetによる画像が生成されます。
ControlNet img2img(i2i):今回のアップデートで便利になった点
今回のアップデートで便利になった点としては次の2点です。
- ControlNetメニューでセットしていた画像がimg2imgでセットするだけで済む:一見、地味な変更点ですが、ControlNetを複数利用する際に一個一個セットしていた画像が一回セットするだけで済むので大きなメリットです。
- 特徴抽出ボタンをクリックする手間が省ける: 特徴抽出ボタン「💥」を今まではクリックしていましたがそれがなくなったのも大きなメリットの一つです。
これによりimg2imgの使い勝手が大幅に向上したため、txt2imgでControlNetを使って画像を生成するよりも手間が省けて便利になりました。今後はtxt2imgよりもimg2imgで利用するのをおすすめします。特に複数ControlNetを併用する場合はとても便利です。
ControlNet inpaintの使い方: InpaintでControlNetを使う
img2imgではControlNet inpaintのマスクを描くことができません。代わりにInpaintタブを使いましょう。インペイントする画像ですがぱくたそで配布されている次の画像を使います。黒板消しを消してみます。
- 1/4プロンプトを入力して画像をセットして修正箇所にマスク
img2imgタブに切り替えます。プロンプトとネガティブプロンプトを入力します。inpaintタブに切り替えて画像をセットします。後は修正したい箇所にマスクを描きます。黒板消しにマスクをします。
ちなみにプロンプトとネガティブプロンプトは次のとおりです。
プロンプト:
(8k, RAW photo, best quality, masterpiece:1.2), (realistic, photo-realistic:1.4), (extremely detailed 8k wallpaper), Japanese woman. black board
ネガティブプロンプト:
EasyNegative, (worst quality, low quality: 2.0), normal quality, ugly face, unclear eyes, bad mouth, bad anatomy, extra legs, beach, bad anatomy
- 2/4解像度を調整
参照画像の縦横比(アスペクト比)にあうように解像度を調整します。正方形、縦長、横長などおおよそあっていれば問題ないです。後はControlNetのメニューを開きます。
- 3/4ControlNet Inpaintの設定
ControlNetの設定をします。まずはEnableを選択して、Control Typeを”Inpaint”にします。PreprocessorとModelがセットされますが、お気に入りのものがあればそれに設定を変更します。
- 4/4画像を生成する
あとは画像を生成すると特徴抽出が行われてControlNetによる画像が生成されます。マスクした黒板消しが消えていることが確認できます。
ControlNet inpaint:今回のアップデートで便利になった点
今回のアップデートで便利になった点としては次の2点です。
- inpaint画面でマスクを描きやすくなった: 今まではControlNetメニュー内のキャンバスでマスクを描く必要がありましたが、inpaint画面だと大きくなったのでマスクを描きやすくなりました。
- 特徴抽出ボタンをクリックする手間が省ける: 特徴抽出ボタン「💥」を今まではクリックしていましたがそれがなくなったのも大きなメリットの一つです。
ControlNet Inpaintは性能が良い反面、ControlNetメニュー内の小さなキャンバスでマスクを編集するのが手間でした。Inpaintメニュー内でそれを行えるようになったので便利になりました。またInpaintに共通化されたことでマスク画像をアップロードして指定することもできるようになったり、拡張機能を組み合わせることでキャンバスをズームしたりと今までInpaint向けにあった機能がControlNetで使えるようになったことも大きな変化です。
FAQ
ControlNet Inpaintでマスクをアップロードしたい。
Inpaintするマスクをアップロードする場合は”Inpaint upload”へ切り替えをします。あとは次のようにマスクをアップロードします。以下のマスクの例は黒板全体を修正するマスクです。
img2imgのControlNetの参照画像を変更したい。
ControlNetメニューに画像をアップロードする必要がなくなりましたが、逆にセットすることも可能です。”Upload independent control image”にチェックを入れると従来と同じように画像をセットする欄を開くことができます。
以下のように画像をセットする欄が増えます。ここに参照画像をセットしてください。
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