AIで画像生成というと、良い性能のPCが必要だったり、インストールが面倒と、ハードルが高かったです。ただし、そんな状況も変わりつつあり、会員登録するだけで、しかも無料で使えるようなサービスが増えつつあります。今回はそんなサービスの1つであるSeaArtAIについて解説します。
他のサービスが気になる方は次の記事も参考にしてみてください。
SeaArtAIの登録から画像生成までを解説
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- 2/8アカウントの新規作成ページへアクセス
右上のログインボタンをクリックします。
- 3/8アカウントの新規作成
ログイン画面ですがここで新規会員登録ができます。Googleアカウントなどを選択するのがおすすめです。選択したら認証を求められるので認証したら会員登録できます。メールは現在(2023/9月時点)、新規会員登録を停止中。
- 4/8参考になる画像を探してプロンプトを取得
ログインしたらトップページに戻ります。次は参考にする画像を探します。
右上の創作ボタンから画像生成をすることもできますが、0からプロンプトを考えるのは大変です。なのでベースになるプロンプトを探します。
上部の検索バーに”Japanese bikini”など気になるキーワードを入力して、生成したい画像に近い画像を見つけてみましょう。
- 5/8画像を開いて創作ボタンをクリック
これという写真が見つかったらその写真をクリックします。すると写真の詳細ページが表示されます。創作ボタンをクリックしましょう。
- 6/8画像生成画面でプロンプトがセットされていることを確認
すると画像生成の画面に移動します。必要な設定値がセットされていることが確認できます。
- 7/8飛行機マークをクリックして画像を生成
呪文(プロンプト)の横にある紙飛行機のマークをクリックすると画像が生成されます。
- 8/8画像が生成されるまで数分待つ
クリックすると順番待ちになります。数分待つと生成された画像が表示されます。
すると下記のように画像が生成されます。
モデルやプロンプトを変更したり、LoRAを利用することで工夫をすることであなたの理想の画像を目指していきましょう。
SeaArtAIモデルの変更
Stable Diffusionで画像生成する場合はモデルの選択がとても重要です。モデルの切り替えはサイドバーで切り替えることができます。すで100種類を超える数のモデルがあります。そのモデルを検索するにはもっと選ぶから探すことができます。
検索ページを開いたらモデル名を入力して検索しましょう。特に私がおすすめするStable Diffusionモデルは次の2つです。
- 実写画像を作るなら→Beautiful Realistic Asians
- イラストを作るなら→Anything
LoRAの使い方
LoRAとはStable Diffusionの拡張機能のようなもので以下のようなことができます。
- 衣装の細かい特徴を設定して、安定して出力されるようにする
- アニメキャラなどを固定する
- ポーズやシチュエーションの固定
- 背景の指定。
LoRAを利用することで安定して、LoRAで指定したアニメキャラや衣装、ポーズ、背景などを固定して自由に画像生成することができます。
画像生成画面のサイドバーのモデル設定のLoRAの横の+をクリックします。
モデルを検索して、追加いたいLoRAを選択することで指定したLoRAが適用されるようになります。
LoRAについてもっと知りたい!おすすめのLoRAは?といった疑問については次の記事で解説しているので参考にしてください。
高級設定について
高級設定という欄があるのでそこの設定値について解説します。
- ネガティブ呪文(プロンプト): これは生成して欲しくない画像の指示を入力します。低解像度の画像や顔や手、体の変形や崩れを防ぐための呪文(プロンプト)が指定されます。
- VAE: これはStable Diffusionの画像を補正するためにVAEというモデルが利用されるのですがそのVAEの設定です。これを設定しないと暗い画像が生成されることがあります。ただし、多くの場合はStable Diffusionモデルと同梱されていることが多いので特に設定する必要性はないことが多いです。
- サンプリング法: 画像生成の際に使われる初期ノイズの発生方法の設定です。
- サンプリングステップ: Stable Diffusionをノイズ除去を行う回数を指定します。多くすることで画像の品質が良くなることもありますが、多くすると計算コストもかかるので20程度で十分です。
- CFGスケール: 呪文(プロンプト)と画像の整合性のバランスを取る数値です。大きくすると呪文(プロンプト)の指示を反映しやすくなりますが、破綻した画像が生成されやすくなります。基本的には7を設定するのが良いです。
- シード: これは画像のランダム性を制御する数値です。-1のときは完全にランダムです。それ以外の場合はシード値に基づいた画像が生成されます。シード値を設定すると同一呪文(プロンプト)に対してかならず固定された画像が生成されます。呪文(プロンプト)を調整してどのような影響があるかを確認するためにシード値を固定して、呪文(プロンプト)を調整する際などに便利です。
- Clip Skip: これは呪文(プロンプト)をどのぐらい無視するかをしていする値です。Clip Skipを小さくすると呪文(プロンプト)に従った画像が生成されやすく、大きくするとランダムな画像が生成されやすくなります。
人物修復について
これは生成した画像に対して、人物の顔や手、体に対して補正する機能です。補正の方法ですが生成した画像から顔などの位置を検出して、検出した位置にStable Diffusionのインペインティングという手法を適用して顔を作り直す機能です。
なぜこのようなことをすると良いのかと言うと、例えば全身画像などを生成したときに顔部分の描画がおろそかになってしまうことが多く、その際に顔部分だけを切り抜いてある程度の解像度の中で顔を正確に描画することで高品質な画像が生成できるという特徴があるからです。
設定値について解説します。
- 修復タイプ: 顔、手、体など修復したい箇所を指定します。
- Redrawing noise intensity: これは修正の度合いを調整します。小さくするとぼやけた感じになり、大きくするとシャープな調整になります。
- 呪文(プロンプト)、ネガティブ呪文(プロンプト): これは修正する箇所に適用する呪文(プロンプト)を入力します。空欄の場合は画像全体を生成するときの呪文(プロンプト)が入力されます。空欄でも問題ありませんが顔に絞った呪文(プロンプト)を入力することで品質が向上することがあります。
SeaArtAI呪文(プロンプト)を英語で入力するには?
今紹介した例では呪文(プロンプト)は日本語でした。内部的にはこの日本語を英語にしてStable Diffusionに入力しております。また一般的には英語の呪文(プロンプト)を入力します。そのため日本語ではなく英語の呪文(プロンプト)を入力するようにします。これは簡単で呪文(プロンプト)の欄の英語と日本語の変換マークをクリックするだけです。
無料プランと有料プラン
SeaArtの料金体系と特長
SeaArtの魅力は無料で画像生成を楽しめることです。
しかし、一部機能「SeaArt2.0」、「SeaArt2.1」と「Studioモード」などのモードが1アカウント10回までの利用になりました。この回数は毎日回復するわけではなく、これらのモードを継続的に使いたい方は、VIPユーザーになる必要があります。
これらの機能は高品質画像を生成しやすくする仕組みが導入されており、内容については詳しくは公開されていません。デフォルトでも十分高品質な画像は生成可能なので無料で画像を生成したい人はデフォルトのままで良いと思われます。
機能 | FREE | VIP LITE | VIP |
---|---|---|---|
毎日のスタミナ獲得量 | 200 | 300 | 700 |
サンプラー | 有り | 有り | 有り |
サンプリングステップ | 有り | 有り | 有り |
AI補完 | 有り | 有り | 有り |
超高画質画像生成 | 有り | 有り | 有り |
作品の公開・非公開設定 | × | 有り | 有り |
一括ダウンロード | × | 有り | 有り |
無限キュー | × | 有り | 有り |
高速キュー | × | 有り | 有り |
デフォルトの画像生成 | 有り | 有り | 有り |
SeaArtスタジオ | 10回まで回復なし | 有り | 有り |
SeaArt 2.0 | 10回まで回復なし | 有り | 有り |
SeaArt 2.1 | 10回まで回復なし | 有り | 有り |
商用利用について
SeaArtは商用利用が認められています。ただし、利用するモデルやLoRAには独自のポリシーが存在する場合があるので、詳細ページやCIVITAI、HuggingFaceのリポジトリで各ポリシーを確認してください。
呪文(プロンプト)の書き方について知りたい。
呪文(プロンプト)は奥が深いです。次の記事は呪文(プロンプト)の作成方法について解説しているので参考にしてみてください。
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